MENU

腕時計のバックル交換や修理の費用相場は?症状別に解説

腕時計のバックル交換や修理の費用相場は?症状別に解説

腕時計のなかでも頻繁に動かすために故障の対象となりやすいのがベルト付近。

特にバックルは使用頻度の高い箇所であるため、経年劣化や部品破損する場面に遭遇した方も多いのではないでしょうか?

そんな時に知っておきたいのが、腕時計のバックル交換の費用。

バックル周辺の修理・交換に関しては明確な料金表を掲載している所が少なく、要見積りとなる場合が多く、費用の相場を知るのが難しいのが現状です。

本記事ではバックルの修理・交換に掛かる費用を症状別に調査し、料金の相場をご紹介していきます。

バックル交換をお考えの方はぜひチェックしてみてください。

目次

自分で修理・交換するのは難しいため店舗依頼を推奨

バックル交換は、自分で行う事もできなくはありません。

作業自体は、オーバーホール(分解掃除)のように複雑ではないものの、問題はパーツ選定にあります。

バックルを留めるためのピンやパイプは、時計の種類に応じてサイズがあります。

間違ったサイズを使用すると、ピンがきちんと取り付けられなかったり、場合によってはベルトの故障などにも繋がります。

さらに純正パーツにこだわった部品選びをする場合は、オークションサイトや通販サイトなどで見られる中古品を選ぶと、最悪コピー品などの偽物を掴まされるリスクもあります。

より安心・安全な修理を行いたいという方は、無理をせず修理専門店に依頼するのが望ましいです。

修理店依頼の場合、パーツ代金と技術料が掛かる

修理専門店にバックル修理・交換を依頼する際の料金は、当然ながら自分で行うよりも高くなります。

理由としては、その作業を行う技術料(工賃)と、部品交換を伴う場合はパーツ代が掛かるから。

お店によっては技術料とパーツ代金をセットで見積りする所もありますが、基本的に上記のような料金の内訳になるが故に、自分で行うよりも若干高めの価格になることを理解しておきましょう。

【症状別】バックル修理・交換の費用相場

続いては本題であるバックル修理・交換費用の相場についてご紹介していきます。

修理内容は症状によって異なり、料金も幅広く変わってきます。

今回は症状別にその修理料金をご紹介し、大まかな相場を調べてみました。

ピン抜け・折れによるピン交換

バックルはピンやパイプによってベルトと繋がっていますが、これが経年劣化やサビの影響により抜け落ちたり、折れて破損する事があります。

ピン抜け・ピン折れによる交換料金は、修理店によって異なりますが、以下のような価格で提供されています。

時計修理店「いのうえ」の場合

症状技術料+パーツ代合計価格(税込)
ピンやパイプが外れた1,100円~+1,100円~2,200円~

参照:いのうえ公式サイト

ドクターウォッチの場合

ピン修理箇所技術料
1~2カ所4,400円
3~5カ所5,500円
6~9カ所6,600円
10カ所以上7,700円

参照:ドクターウォッチ公式サイト

ピン交換の費用相場は5,000円前後

上記2店舗におけるピン交換の価格は、2,200円~7,700円となっていました。

おそらく技術料(工賃)だけで言えば2,000円前後で、交換するピンやパイプの本数に応じて、パーツ代が加算されていくものと思われます。

そのため、ピン交換の相場は平均で考えるとおよそ5,000円前後と見てよいでしょう。

バックル中板の変形による修理

バックルが二つ折りや三つ折りタイプの場合、落下による衝撃や経年劣化によって中板が変形してしまう事があります。

バックル中板の変形を修理する場合の料金は、交換する必要がない場合は技術料(工賃)だけで対応してもらえます。

症状修理料金(税込)
バックルの中板が変形した1,100円~

参照:いのうえ公式サイト

上記の通り、時計修理店「いのうえ」では1,100円から対応してもらえます。

おそらく、他店舗でも上記料金から大きく変動することは少ないでしょう。

バックル接合部破損による溶接修理

バックルの中板や留め金などの接合部分の金属は薄く、経年劣化やサビなどによって切れてしまうことも少なくありません。

その際は、レーザー溶接によって復元が可能な場合があります。

症状修理料金(税込)
接合部分が破損した22,000円~

参照:いのうえ公式サイト

こちらも時計修理店「いのうえ」さんでの料金表を紹介。

他の修理内容より技術的に難しいためか、料金は比較的に高めです。

ただ、高級腕時計の純正バックルの全交換になるともっと料金が高くなる場合も多いため、溶接修理が可能であるなら、交換よりもこちらを優先して行いたいところです。

破損によるバックル交換

バックルが完全に破損して修復が難しいとなった場合はバックル自体を新品と交換することになります。

バックルの全交換となった場合は、時計のブランド・材質などによって料金が大きく上下するため、明確な料金表を提示している修理店はほとんどなく、「要見積り」となる場合がほとんどです。

症状修理料金(税込)
バックルが破損した要見積り

参照:いのうえ公式サイト

メーカー純正品のバックルと交換する場合は、おおよそ数万円~の料金がかかると予想されます。

商品名即決価格
オメガ シーマスター クラスプ一式
1502/824 バックル
35,200円

参照:ヤフオク

商品名価格
ロレックス純正バックル シルバー
SS尾錠 本物 未使用
20,000円

参照:メルカリ

上記のように、バックルだけとはいえ、高級ブランドであるほど中古でも数万円するのが当たり前のようです。

超高級時計に至っては10万円以上する可能性もあるでしょう。

ただし、料金が高くなるのはあくまでも純正パーツにこだわるならという話。

純正パーツにこだわる必要が無いという方なら、互換性のある汎用型バックルで代用することも可能。

正規メーカーではない修理専門店のなかには、汎用型のバックルやベルトを別途販売しているところもあり、数千円で替えのバックルを用意してもらうこともできるでしょう。

数万円もの修理費用を工面するのが難しいという型でしたら、バックルだけは非純正パーツで代用するという選択肢を持つのも決して悪くはありません。

まとめ

今回は腕時計のバックル交換における費用の相場についてご紹介していきました。

最後に本記事の内容をまとめておきます。

  • バックル交換はパーツ選定が難しいため修理店に依頼するのがオススメ
  • バックルの修理・交換は症状によって料金が幅広く変動する
  • バックルのピン交換だけの場合、工賃+パーツ代で相場は5,000円前後
  • バックル中板の変形修理の場合、相場は2,000円前後で済む
  • バックルの溶接修理の場合、技術料だけで20,000円前後かかる
  • バックル全交換となる場合、純正パーツ代+工賃で数万円以上する
  • 純正のバックルにこだわりが無ければ、数千円の汎用バックルで代用する事も可能。

バックルの修理・交換を依頼するにあたり、症状における費用の相場を知っておくことで、予期せぬ金額の高さに驚いたりすることなく安心して依頼することができます。

バックルの調子が悪くて直したいと考えている方、依頼する店舗を探しているという方は、ぜひ本記事を参考に、改めて修理費用の相場をチェックして頂ければと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

当メディアの編集長の熊原です。時計に関する情報サイトが少ないと感じたのがきっかけで、時計Webマガジンを立ち上げました。今更聞けない腕時計に関する知識・情報をメインとして運営しています。

目次