ベゼルの外し方|自分でやる場合に必要な工具と気をつけるべきこと

ベゼルの外し方|自分でやる場合に必要な工具と気をつけるべきこと

ロレックスGMTマスター、オメガのシーマスターなどの高級腕時計には様々な機能・デザインのベゼルが採用されています。

様々な理由でから腕時計のベゼルを取り外したいという方も少なくありませんが、自分で取り外す手順や注意点を知らずに進めてしまうのは危険です。

今回は腕時計のベゼルの外し方について、自分で行う場合に必要な工具や注意点などを中心に解説していきます。

さまざまな理由で腕時計のベゼルを取り外したいと考えている方、その方法を知りたい方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

進化してきた腕時計のベゼル

腕時計の風防(文字盤を覆うガラス部分)の周りを囲うように取り付けられている部品「ベゼル」。

元々は風防を固定するための部品でしたが、長い時計の歴史のなかで様々な機能やデザインが施されるように。

クロノグラフ時計では目盛りが付いて回転したり、ダイバーズウォッチのような逆回転ベゼルなど、重要な役割を果たすのが現代時計のベゼルです。

腕時計のベゼルを外す理由とメリット・デメリット

腕時計のベゼルを外すことには、どんな意味やメリットが有るでしょうか?

腕時計のベゼルを取り外す理由や、外すことで出来ること、メリット・デメリットを確認していきましょう。

ベゼルを外す理由

  • ベゼル周辺・内部の部品交換
  • 新しいベゼルに交換する
  • ベゼルを含む部品の掃除

腕時計のベゼルを取り外すには、上記のような理由があります。

部品交換や掃除が可能となる点や、新しいベゼルへの交換によって、デザインも変える事ができるため、気分転換にもなります。

ベゼルを外すメリット・デメリット

ベゼルを外す事にはメリットもあればデメリットもあります。

その両方を確認してみましょう。

【ベゼルを外すメリット】

  • 部品交換などのメンテナンスで時計を長持ちさせられる
  • ベゼルの掃除が行え、綺麗にすることができる
  • 新しいベゼルを取り付ければ気分転換にもなる

【ベゼルを外すデメリット】

  • 取り外す作業時に部品の破損・紛失の恐れあり

腕時計のベゼルを外す事で、メンテナンスやデザイン替えなどのメリットがたくさんある反面、自分で作業を行う場合には、部品破損や紛失のリスクがあるのも事実。

自分でベゼルの取り外しを行う際にはデメリットの面も考慮した上で進めていきましょう。

腕時計のベゼル外しに必要な工具・部品

自分で腕時計のベゼル外しに挑戦する場合には、きちんと工具や部品を準備した上で行うのが良いです。

ベゼル外しに必要になる工具は以下の通り。

【絶対に必要なもの】

  • こじ開け(裏蓋開け用)
  • セロテープまたは紙テープ

こじ開けは、腕時計の裏蓋を開けることにも使える専用工具で、ベゼル外しには欠かせません。

Amazonなどのネットショップで500円前後にて手軽に購入可能ですので、自分で作業する方は必ず準備しておきましょう。

参考:Hommy こじ開け工具|Amazon公式サイト

また、セロテープや紙テープは、時計に傷がつかないように保護するために使用します。

こちらも、腕時計を大切に扱うためには必要なものです。長く愛用したい方は必ず用意しましょう。

【あれば便利なもの】

  • 交換用ベゼル
  • 裏蓋外しプラスチック製固定台
  • 3点支持オープナー(裏蓋開け用)

交換用ベゼルは、故障はデザイン変更などを理由にした方なら準備しておきましょう。

また、時計の種類によってはベゼルの他に裏蓋を開ける必要性のあるタイプも存在します。

裏蓋を開ける必要がある場合は、固定台や3点支持オープナーを使って腕時計の裏蓋を開けていきましょう。

裏蓋の開け方については過去の記事で詳しく解説していますので併せてチェックしてみてください。

参考:時計の裏蓋の開け方|スクリューバック式開閉の難所はココ!|時計ノオト

腕時計ベゼルの外し方

必要な工具や部品が揃った次は、実際にベゼルを取り外す作業です。

続いては、腕時計のベゼルを取り外す方法について解説していきます。

ベゼル外しの手順は以下の通り。

前述した通りまずは、こじ開け、テープ類を準備して行っていきましょう。

  1. こじ開け先端にセロテープを貼る
  2. 時計外枠切り欠き部を探して紙テープを貼る
  3. こじ開けを切り欠きの隙間に差し込む
  4. 風防を指で押さえながらテコの原理でベゼルを持ち上げる
  5. 取り外したらベゼルをパーツごとに分けて完了

工具「こじ開け」を使用する際には、時計本体と金属面がぶつかり合うことになります。

そのため、まずは金属の接触面にテープを当てて傷がつかないようにします。

その後は、切り欠きの場所をベゼルを回しながら探しその隙間にこじ開けを差し込んで開けていきます。

勢いよくこじ開けを持ち上げると、風防やベゼルが一緒に飛び散ってしまう恐れがあるため、風防を指で抑えながら行うのがコツです。

ベゼルを取り外すと、板バネ、ベゼル、ゴムパッキンなどのパーツに分かれていることが分かります。

そのほか、逆回転防止機能が付いたベゼルではクリックと呼ばれる細い金属枝といった小さなパーツもあるため、紛失しないよう注意して取り扱ってください。

ベゼル外しで気をつけるべきこと

腕時計のベゼルを外す際に気を付けるべき注意点を確認していきましょう。

お気に入りの腕時計を長く使っていくために重要なポイントですので、必ずチェックしてみてださい。

  • 金属面に傷がつかないよう注意・工夫をして作業する
  • 部品紛失リスクを避けるため整頓されたデスクで作業する
  • 部品交換はできる限りメーカー純正品を使用する

まずは腕時計本体の金属面を傷つけないための注意・工夫を行うことです。

前述した通り、工具や時計本体にテープを貼ることで、ベゼル外し作業の際に傷をつけないように配慮しましょう。

また、基本的なところでいうと「整理整頓されたデスクで行う」も大事なこと。

非常に小さな部品で精密に構成されているのが腕時計ですので、どれかひとつを紛失しただけで動かなくなる可能性も。

できるだけ広いスペースの整頓されたデスクで作業を行い、部品紛失のリスクを避けていきましょう。

また、部品や交換用ベゼルなどでメーカー外製品を使用した場合、メーカーでの保証や修理対応を受けてもらえない可能性があります。

数年おきに実施するオーバーホールなど、メーカーへの修理依頼をする時にきちんと受け付けてもらえるようにするためにも、できる限り使用する交換部品や交換用ベゼルにはメーカー純正品を使用するのがオススメです。

まとめ

今回は、腕時計のベゼルの取り外し方を中心に解説していきました。

最後に本記事の内容を振り返ると以下の通り。

  • 腕時計のベゼルは歴史のなかでデザインや機能性が進化してきた
  • ベゼルを取り外すことで掃除・メンテナンス・デザイン替えなどのメリットがある
  • その反面、作業時の部品破損や紛失などのリスクもあるため注意
  • ベゼル外しには最低限「こじ開け」「テープ類」を準備すると便利
  • こじ開け使用時は金属面にテープを貼り、時計本体に傷がつかないように心がける
  • 作業時には整頓されたデスクで行い、紛失のリスクを避ける

腕時計のベゼルは、ホコリ・粉塵などの汚れが溜まりやすい箇所。

他にも、デザイン変更などで交換できたりと、ベゼルの取り外しは時計を長く愛用したい方には、定期的にメンテナンスを行うのが良いでしょう。

腕時計のベゼル交換や掃除を検討している方は、ぜひ本記事を改めて参考にして頂ければと思います。