1892年アメリカ創業の有名時計ブランド「ハミルトン」。
なかでも60年以上の歴史を誇るモデル「ベンチュラ」は多くの人に愛され、今も進化を続ける人気シリーズです。
「時計は丸い形状」という固定概念を覆した鋭角なデザインが特徴的で、他のブランドにはない魅力があります。
そんなベンチュラを長く愛用するために、ベルト部分を新しく交換したいという方も多いでしょう。
特に伸縮する金属製の蛇腹(じゃばら)ベルトに交換したいという方は多いのですが、実際のところベンチュラの蛇腹ベルトは交換することはできるのでしょうか?
今回は、人気ブランド「VENTURA(ベンチュラ)」の蛇腹ベルトは交換可能か?についての疑問を解消していきます。
ベンチュラの時計を愛用している方、気分転換にベルトを新しく交換したいという方、これからベンチュラの購入を検討しているという方はぜひ本記事をチェックしてみてください。
ベンチュラ蛇腹ベルトは交換可能
ハミルトンの人気モデル「ベンチュラ」のベルト部分は、大きく分けて革製ベルトと蛇腹ベルトの2種類があります。
当然ながら購入時点では、時計の本体(ケース)とベルトが繋がった状態ですが、これを取り外し、新しく付け替えることはできるのでしょうか?
結論から言うと、ベンチュラのベルトは革製・蛇腹ともに交換が可能です。
もちろん、ベンチュラにもいくつかの種類がありますが、モデルの形状に合うベルトであれば、新しいベルトに付け替える事が出来るようになっています。
さらに、純正のベルトはもちろんの事、汎用性のあるベルトであれば、正規メーカーでなくとも他社のベルトに交換することも可能です。
ベンチュラ蛇腹ベルトの交換方法
ベンチュラの蛇腹ベルトに交換したい、または革製から蛇腹ベルトにしたいという場合はどうしたら良いのでしょうか?
続いては、ベンチュラのベルトを自分で交換する際の手順についてご紹介していきます。
ベンチュラのベルト交換で用意する物
はじめにベルト交換時に必要な準備する物をチェック。
と言ってもそこまで必要な工具は多くありません。
- 新しいベルト
- バネ棒はずし
新しいベルトを用意するのは当然ながら、その他に最低限必要な工具はバネ棒外しだけでOKです。
本体とベルトを繋げている「バネ棒」を取り外す工具として重要なので、必ず準備しておきましょう。
ベンチュラのベルト交換方法
種類にもよりますが、ベンチュラのベルトは「バネ棒」と呼ばれるピンによって本体に接続されています。
バネ棒はその名の通り、両端がバネになっていて伸縮する仕組み。
それをバネ棒外しを使ってピンの先端を縮めて穴から取り出すことで、本体とベルトを引き離すことができます。
ベルトを外し、新しいベルトを取り付ける手順は以下の通りです。
- バネ棒外しをベルト接続部に当ててバネ棒を縮める
- 縮めた状態でベルトを少しずらすとピンが外れる
- 反対側の接続箇所にも行い、ベルトを本体から切り離す
- これをもう片方の接続部にも行いベルトを本体から完全に取り外す
- 新しいベルトを用意し、上記の逆手順でバネ棒を接続部の穴にはめ込む
蛇腹ベルトの長さ調整方法
新しく蛇腹ベルトに交換した際は、その長さが自分の手首のサイズよりも大きく、余ってしまうことが少なくありません。
長すぎる蛇腹ベルトを調整するには、蛇腹のコマを余分なところだけ取り外すことで、自分好みの長さに調整することができます。
蛇腹ベルトの長さ調整方法は以下の通りです。
- 時計を手首にはめ、余分なコマの長さを確認
- 取り外したい箇所のバンドを広げる
- コマ同士が繋がっている溝にはまっている突起をスライドさせ外す
- 同じ手順で不要な部分のコマをさらに外す
- 逆の手順で切り離されたコマ同士を繋げれば完了
なお、ハミルトン公式サイトでは、ベンチュラ蛇腹ベルトの長さ調整手順を紹介する動画もありますので、併せてチェックしてみてください。
ベンチュラ蛇腹ベルト交換時の注意点
蛇腹ベルトを交換する際には、いくつかの注意点があります。
特に自分で新ベルトを用意して交換する方は、本項の注意点を確認したうえで行っていくことをオススメします。
- 新しいベルトを選ぶ際はサイズ計測を忘れずに
- 取り扱いには注意。扱いを誤ると接続部破損の可能性も
- 部品紛失のリスクを避けるため整理整頓された机で行う
- 純正品を謳う偽物に注意。正規販売店がオススメ
特に注意したいのが、交換用の新しいベルトを選び購入する前は、必ずサイズを計測しておくという事。
購入したベルトの幅を間違えると、時計に取り付けること自体が不可能になってしまいます。
そのため、まずは「ラグ(本体とベルトの接続部)」の幅を計測して何mmかを確認しましょう。
さらに、現在使用中のベルトの幅も計測します。ベルトの根元と先端で幅が違う場合は、できるだけ両方の幅を測っておくとよいです。
また、バックルが付いているモデルであれば、ベルトがバックルを通る場所の幅も測っておく事もおすすめします。
なお、計測する際は一般的な定規などで問題ありません。
上記計測した数値を元に、それに見合うサイズの交換ベルトを探していきましょう。
ベルト幅を把握していないと、新たにベルトを買いなおす必要が出てきてしまったりと、経済的にも時間的にも大きなロスに。
損をしないためにも、ベルト購入前にサイズ幅の計測を忘れずに行いましょう。
ベンチュラ蛇腹ベルトの交換を依頼できるお店
前述した通り、ベンチュラのベルト交換は自分でも行う事ができます。
しかし、自分で行う場合、時計の扱いを誤ると部品を破損させてしまったり、本体に傷が付いたりなどのリスクがあるのも事実。
できればプロの技術者に交換をお願いしたいという方も多いでしょうが、どこに頼めばよいのでしょうか?
ベンチュラのベルト交換には、以下の店舗を探してみてください。
- ハミルトン正規販売店
- その他の時計販売店
- 時計修理専門店
最も確実なのがハミルトン公認の正規販売店で診てもらうこと。
ハミルトンの時計を正規のルートで仕入れ・輸入している店舗は、正規販売店としてハミルトンから認定されていて、安心して相談できます。
ハミルトン公式サイトでは、国内のハミルトン販売店が検索できるので一度確認してみるのも良いでしょう。
ただ、公式サイトでは検索されないお店や時計修理専門店でもベルト交換を取り扱っているお店はあります。
特に、時計修理専門店では、修理・オーバーホール以外にも電池交換やベルト調整など細かいところまで対応してくれるお店も多いです。
時計修理専門店については、「時計修理おすすめ7選!修理費用やオーバーホールは何年に一回必要?」でも紹介しているので、是非チェックしてみてください。
まとめ
今回は、ハミルトンの人気モデル「ベンチュラ」のベルト交換について解説していきました。
改めて本記事の内容をまとめておきます。
- ベンチュラの蛇腹ベルトは交換が可能
- 新ベルト購入の際は事前に幅サイズを計測しておく
- ベルト交換はバネ棒外しを使って行う
- 自分で行う際は部品破損などのリスクがあるので注意
- ベルト交換をプロにお願いする際はハミルトン公認の正規販売店や時計修理専門店に相談
ベンチュラに限らず、腕時計はベルトを替えるだけでガラリと印象が変わり、新品の時計を手にしたような新鮮さが味わえます。
ベンチュラにおいても交換が可能なため、新しいベルトに替えて気分転換したいという方は、本記事を参考にぜひベルト交換を試してみてください。
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